はじめに
ここでは当社取扱い商品ごとに、よく使われる紙の種類と特徴について順次ご紹介します。
「ノートやメモを作りたいけど、何を選んだら良いのかわからない」という方のために、ぜひ参考にしていただければと思います。
中綴じ/糸綴じクロス巻きノートの表紙に使われる用紙
➀コートカード紙
チラシやカタログ、ポスターなどで使われる塗工紙=コート紙と同様の光沢感と白色度をもつカード紙です。写真の色を鮮やかに再現するなど高品質な印刷を可能にします。ハガキやカード、パッケージといった厚物の印刷に多く利用されています。
中綴じ/糸綴じクロス巻きノートの表紙としては四六判で18㎏(210g/㎡)、19.5㎏(230g/㎡)が適当な厚さです。当社では王子製紙のボンアイボリー、サンカードや日本製紙のアイベストW、ユニフェイスWが使われています。
➁上質紙
なめらかな表面と自然な風合いを持つ白色の紙。印刷用紙の中の代表的品種です。表面には何も塗布されていないので高精細のカラー印刷にはあまり適しませんが、光沢がないため目が疲れず、価格の安さも魅力です。
中綴じ/糸綴じクロス巻きノートの表紙としては四六判で180㎏が適当な厚さです。四六判180㎏をラインナップに持つ上質紙の銘柄は王子製紙のOKプリンス上質、日本製紙のしらおい上質、NPi上質などです。
➂ファンシーペーパー
豊かな色や模様、風合いが特徴で、人間の視覚、手触り感に訴える特殊な紙です。白系だけでもバリエーションが豊富な銘柄、例えばタント、アラベール、マーメイドなどが使いやすくお勧めです。
中綴じ/糸綴じクロス巻きノートの表紙としては銘柄によっても異なりますが、四六判で160㎏から200㎏くらいが適当な厚さです。
リングノートの表紙に使われる用紙
➀コートカード紙
チラシやカタログ、ポスターなどで使われる塗工紙=コート紙と似た光沢感と白色度をもつカード紙です。写真の色を鮮やかに再現するなど高品質な印刷を可能にします。ハガキやカード、パッケージといった厚物の印刷などに多く利用されています。
リングノートの表紙としてはゴムバンド無しの場合で四六判の26.5㎏(310g/㎡)くらいの厚さがほしいところです。ゴムバンドを取り付けるのであれば40㎏(465g/㎡)以上をお勧めします。表紙が薄いとゴムを掛けたときノート全体が歪んでしまうからです。
当社では王子製紙のサンカード、ボンアイボリーや日本製紙のアイベストW、ユニフェイスWが使われています。
➁コートボール紙(裏白)
コートボール紙(裏白)は表面が白く塗工されていて平滑性が高く、裏面も白色ながらややざらつきのある厚紙です。表、裏両面とも印刷が可能です。紙製のパッケージやケースなど包装資材向けに使われることの多い紙ですが、リングノートの表紙としてはL判で27㎏(310g平米)、31㎏(350g平米)、35㎏(400g平米)あたりが適当な厚さです。
当社では王子製紙のニューピジョンや北越コーポレーション(旧北越紀州製紙)のクリーンコートVが使われています。
➂クラフトボール紙
クラフトボールは表面層や裏面層に新聞や雑誌などの古紙を混合し染料にて自然な風合いに色付けした、環境に優しい非塗工のボール紙です。ナチュラルでエコロジカルな風合いを醸し出しています。
リングノートの表紙としてはL判で27㎏(310g平米)、31㎏(350g平米)、35㎏(400g平米)あたりが適当な厚さです。当社では大和板紙のKクラフトなどが使われています。