SDGsへの取り組み
 

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)

私たちは誰にとっても分かりやすい情報の伝え方に取り組みます

人は、情報の87%を視覚から得ているといわれており、私たちの身の回りは目で見るメディア(テレビや新聞、雑誌、書籍、インターネット、サイン看板など)であふれています。しかし、高齢者、色覚に異常を持つ方(色覚障がい者)、子どもや外国人など、見る側の立場はさまざまです。

情報収集に使う体の部位の割合
高齢者が印刷物に感じる不便・不都合

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)とは「文字や色の使い方」「情報内容・情報伝達方法」などに配慮することで、健常者だけでなく、高齢者(老眼、白内障)、障がい者(色覚障がい者、弱視者、肢体不自由者)、子どもや外国人など、より多くの人に見やすく、分かりやすい、印刷物や看板・Webなど表示物のデザインをいいます。

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)5原則

アクセシビリティ(接近容易性)
見えない・読めないなど、情報の入手を妨げる要因を取り除く工夫が必要です。
例えば、赤と黒、赤と緑の組み合わせを避けると見やすくなります。
高齢者に対しては、明度差をつけた配色を行うと有効です。
ユーザビリティ(使いやすさ)
より快適・便利に使える使いやすさの工夫が必要です。
施設の案内図にトイレの表示をする際、その形状や付近のアクセスの情報があれば障がい者にとって便利です。
リテラシー(読めて理解できる)
見えない・読めないなど、情報の入手を妨げる要因を取り除く工夫が必要です。
平易な言葉づかいは子どもや外国人にもわかりやすく、またカタカナ語を不用意に使わないことで高齢者にもわかりやすくなります。
デザイン(情緒に訴える)
情緒に訴え、行動を誘発するデザインによる工夫が必要です。
MUDはデザイン性が高いことと矛盾しません。
サステナビリティ(持続性がある)
実現するのに過大なコスト負担がなく、環境へも優しいものである必要があります。
将来にわたって長く使用し続けられることが大切です。近年では、CSRやSDGs、コンプライアンスといった事につながります。

色覚障がい者(色覚異常を持つ人)は日本にどれくらいいるのか

人間の色の感じ方は一様ではなく、遺伝子のタイプやさまざまな目の疾患によって色の見え方が一般の人と異なる人が、多く存在します。そうした、いわゆる色覚障がい者は、日本では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、日本全体では約300万以上いると推定され、四国4県の人口(約360万人、2023年4月現在)に近い色覚障がい者がいることになります。

色覚障がい者の見え方の一例
一般色覚者の見え方
色覚障がい者の見え方

※あくまでもシミュレーションであり、見え方には個人差があります。

ほとんどの人が経験する、加齢による見えにくさ

老眼は40歳前後から誰にでも起こり得る生理現象です。カメラのレンズに相当する部分、水晶体の弾力性が弱まり、調節力(ピント合わせの力)が低下した結果、文字がぼやける症状を指します。白内障も老眼同様に、40代から増えはじめ、50代で50%、60代で65%以上の人に文字の「ちらつき」や「ぼやけ」といった症状が現れます。水晶体が白く、または褐色に濁ってくることが原因です。

目の構造
白内障の人の見え方の一例
一般色覚者の見え方
白内障の人の見え方

※あくまでもシミュレーションであり、見え方には個人差があります。

当社のMUDアドバイザーにご相談ください

当社にはMUDアドバイザー資格取得者が在籍しています。色の使い方や、文字組版、UDフォントによるテキストの見せ方など、デザインにMUDを取り入れることで、より多くの人が使いやすく、見やすいメディアの提供を目指しています。

メディア・ユニバーサルデザイン(MUD)に配慮した卓上カレンダー

当社オリジナルの「誰もが使いやすく見やすい」卓上タイプのカレンダーです。飽きのこないシンプルなデザインながら、基本的な情報をできるだけ多くの人に分かりやすく伝えられるよう、色・文字・かたちを工夫しています。

視認性に優れたUDフォントや、色覚障がい者や白内障の方にも区別ができる配色など、できるだけ多くの人が快適に使用できるようにデザインされたカレンダーです。独立非営利活動法人メディア・ユニバーサルデザイン協会による認証を受けています。

卓上カレンダーの写真

一般的な卓上カレンダー

平日を黒、土曜を青、日曜・祝日を赤で表現した、普通の卓上カレンダーです。

一般色覚者の見え方
色覚障がい者の見え方

※あくまでもシミュレーションであり、見え方には個人差があります。

カレンダーで使われることの多い「金赤」と呼ばれる濃い赤が、色覚障がい者には、暗く見えることがあります。日曜は左端に表記されることが多いので、まだしも判別できますが、祝日については分かりにくく不便を感じます。

MUDに配慮した卓上カレンダー

日付の数字の文字は大きく、土曜、日曜祝日の数字と祝日名に色をつけています。
また、日曜・祝日に色網を敷き、平日と形を変えて、判別しやすくしています。
さらに、前月と翌月のカレンダーも、平日と土曜、日曜・祝日の形を変えて、分かりやすく表示しています。

5週表記タイプ
一般色覚者の見え方
色覚障がい者の見え方

※あくまでもシミュレーションであり、見え方には個人差があります。

6週表記タイプ
一般色覚者の見え方
色覚障がい者の見え方

※あくまでもシミュレーションであり、見え方には個人差があります。

色覚に障がいのある人にも簡単に日曜・祝日が分かります。文字を太くしたので、高齢者や、視力の低い人にも見やすくなりました。

MUDに配慮したオリジナル卓上カレンダー作成をご検討の方へ

MUDに配慮したオリジナルの卓上カレンダー作成をご検討の方に、サンプルをご提供いたします。お気軽にお問い合わせください。

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